ボロボロになるまで。ボロボロになっても修繕し、使って使って使い切る。満足するまで使い切る。
☟本編
年単位で使い続けている物の共通点。それは愛着。

節約は、買いたい物を買わない。とか我慢する。とか、そういった方向性もありますが、
「今ある物を長く大切に使う」
という方法も良いと思っています。
物を長く使うことで結果的に買い替えの費用を抑えることができ、節約になる。
始まりが「節約しなくては・・・」というものではなく、結果的に「節約になっていた」と言うパターンが継続しやすい節約であると思うのです。
では、「物を大切に長く扱うためにはいったい何が必要だろう?」
そう考えたときに、まず、年単位で使っているものについて共通点を探してみました。
私が買い替えをせず年単位で使っている(又は使っていた)物と価格・持っている年数については以下の通りとなります(現在も使用中)。
・腕時計 4000円 4年
・リュック 3000円 3年
・折り畳み傘 700円 2年
・スニーカー 5000円 2年
・水筒 2500円 3年
・財布 2500円 6年
どれも1000円~5000円で購入したものです。
私が、ものぐさな性格だから、壊れるまで買い換えないという可能性もあるが、年単位で使っている要因はやはり、その物への愛着であると感じています。
どれも買った背景を思い出せるし、気に入っている物です。
気に入っているからこそ、長く使っていたい。そう思えます。
特に財布は6年間使い続けており、頻繁に折り曲げる部分については皮がはがれてしまっています。しかし、自分で修理してまだまだ使い続けたいと思うくらいお気に入りです。
そういった愛着を持てるものを増やすことで、買い替えのスパンが長くなりそれが結果的に消費を削減させることに繋がると考えます。
どうやって愛着を持たせる?

さて、物を長く使用⇒節約 これには物に対する愛着が必要であると考える私ですが、一体どうしたら今使っている物、もしくはこれから購入するものに対して愛着を持つことができるのでしょうか?
私は以下の3つがものに愛着を湧かせるために必要だと考えます。
・気に入らなくてもとりあえず使い続けてみる
・購入した背景を思い出せるもの選び
・そのものと良い思い出を作る、思い出す
気に入らなくてもとりあえず使い続けてみる
人間失敗はあります。どんなに選んだつもりでも、「あれ?思ったのと違うな」とか「購入直後もっと良いモデルが発売した」みたいな場合があります。
そんな時に、「取り敢えず使い続けてみる」
直ぐに買い換えない。これも結構大切なことであると思います。
少し気に入らなくとも1年は使ってみてください。
徐々にですがそのものに対する嫌悪感が消え、
「これでも良いかも」「十分かも」「意外と良い所もある」
そんな風に思えてくるはずです。
私の場合は「折り畳み傘」が当てはまります。
ある日、急な雨に降られて買った折り畳み傘。親骨50cm 直径90㎝
買った当初は「小さい・・・」「買い物失敗した」「すぐ買い替えよう」
と思っていました。
しかし、しばらく使い続けてみると「軽くて常に持ち歩ける」「コンパクトで意外と良い」
といった良さが見えてきて、なんだかんだ使っています。
購入した背景・過程を思い出せるもの選び
買うまでに時間をかける。悩みに悩みまくって。選びきること。
これも物に愛着を湧かせるための要素だと思います。
可能な限りその商品を調べて、自分に必要なのか吟味したうえで購入する。
掛けた時間やリサーチの手間は決して無駄ではありません。その掛けた手間が愛着に繋がります。
熱を掛けて選んだものですから、購入前後の記憶は意外と残っているものです。
納得して良いものを購入できた。届いて、手に取ってみて嬉しかった。これを大切にしていこう。
そういった思いも物を長く使っていくための理由となるはずです。
その物との良い思い出を作る・思い出す
今ある物に対して愛着を持たせようと思うなら、その物と良い思い出を作ってみる・又は思い出してみることも一つの手だと思います。
あなたがカバンを持っているのであれば、そのカバンのことを意識しながら、旅行に行ってみたり、自分が好きな場所に行ってみるとか。
私の場合は時計が当てはまります。
この腕時計をして、大学生活をすごして、就職活動をして・・・一緒に時を過ごしてきた。そして今でもその時計は自分の腕にある。そして時を刻み続ける。
こんな感じで対象の物に意識し思い出を振り返ってみると、今まで意識しなかったというのにまるでパートナーのような感覚になりませんか?
この感覚があれば、メンテナンスも苦になりません。
高頻度かつ丁寧に使おうと思うし、ずっと使ってこれからも思い出を作っていこうと思えるのではないでしょうか?
その気持ちが物を長い期間生かすと思います。
最後に:上位互換が発売されたときに欲しくなる現象

今持っている物で十分なのに、性能が上回っている製品であったり、新しいモデルが発売されると無性にほしくなってしまう。
そんなことはありませんか?
時計・キャンプ登山用品・車・カバン・PC・イヤホン・化粧品・香水等々・・・
広告や新製品を紹介するインフルエンサーの動画・画像を見ると誘惑にかられます。
新製品だから、性能が良くなったから、と言った理由で今ある物を手放し乗り換えたくなるものです。
財布を買い替えると運気が上がる。きっとあれも、マーケティング戦略の一つなのでしょう。
ですが、愛着があればそう簡単に手放したいとは思わないはずです。
それがどんなに安物だろうと、そのものに注ぎ込んだ情熱や思い出というものは今持っているその物にしか宿っていない。
価格が圧倒的に低かろうが、その価値に変えるものが無い。
それほどの愛着を持っていればきっと物を大切に丁寧に使い長持ちさせることができるはずです。
そしてある日ふと気が付くはずです。
結果的に何万円・何十万円・何百万円もの節約につながったと。