皆さんこんにちは。ブログ「大学生から始めるセミリタイア日記」をご覧いただき誠にありがとうございます。
皆さんは優先株という物をご存じでしょうか?私はつい最近「FIRE」に関して本を読んでいる中で知りました。
あまりFIRE・セミリタイア系のyoutuberの方も解説されていないようなので、今回の記事を書くに至りました。
この記事の対象者は
と考える方に向けて書こうと思います。と同時に記事を書いて勉強になるので、私のためでもあります笑。どうぞ最後までお付き合いください。
債券・普通株とは何か?
まず、優先株を知る前に、
となりそうなので、事前に説明を挟みたいと思います。
債券・普通株とは何か?について事前に知ることで、優先株との違いが明確になると思います。
債券とは?
まずは債券の説明です。
債券とは、国や地方公共団体、企業などが資金調達のために発行するものです。
一般的に債券を購入すると、利払日に利息が支払われ、償還日に額面金額が払い戻されます。一方、債券はいつでも売買できますが、時価は変動するため、額面金額よりも高くなることもあれば、低くなることもあります。つまり、償還日まで保有していれば安全性が高い一方、償還日前に売却すると元本割れのリスクがあります。
また、発行体の経営悪化や破綻によって、利息の支払いが滞ったり、投資元本を割り込むこともあるため、発行体の安全性を格付などで確認することが大切です。
SMBC日興証券「初めてでもわかりやすい用語集」債券
債券は国や企業が発行する資金調達のためのものであり、償還日というその保有者に額面金額を払い戻す満期日が設けれれています。
つまり、貸していたお金が期日になると丸々戻ってくるということです。その間、年に何度かある利払日に利子が払われるという形になります。
・国が発行する債券のことを 「国債」
・地方自治体が発行する債券のことを「地方債」
・会社が発行する債券のことを 「社債」
・海外で発行されたものは 「外国債」
と言います。
利率は日本国債の場合低いと感じる方もいらっしゃると思いますが、発行元が日本国なので、お金を安心して預けることができるのではないでしょうか?
国や地方自治体の発行する債券は価格の変動(ボラティリティ)も低いです。
普通株とは?
株主の権利内容が限定されていない、もっとも一般的な株式のこと。
A社は普通株式を個人投資家に売るとともに、機関投資家には優先株式を発行し、経営再建に必要な資金を上手に調達できた。
証券取引所で通常売買されている株式は普通株式であり、株主は株主総会の議決に参加できる権利や配当を受け取る権利を得られます。企業が倒産しても、残余財産の請求権があります。
東海東京証券「証券用語集」普通株式
株式も債券と同様で資金調達のために発行されるものです。主に企業が発行します。
あなたが、証券口座を作って
よし、株を買うぞ!
と言って、企業を選び購入されたら、大体普通株式を買っているのではないかと思われます。この普通株式を購入すると、購入者は「株主」となり、議決権を得ることができます。
普通株式であれば、価格の変動幅が高いものが債券と比較すれば高いので、債権よりもキャピタルゲイン(株価の値上がり益)を狙うことができると思います。
また、配当金という企業の利益の一部を持っている株式数に応じて受け取ることが可能です(インカムゲイン)。
しかし、事業が発展途上にある企業の場合、配当金は受け取れないのでキャピタルゲインを狙う形になると思います。購入する際には確認してみましょう。
優先株とは?
長々と説明しましたが、ここからが本題です。それでは優先株の説明を見ていきましょう。
優先株とは、種類株式の一種で、他の株式に比べて優先的地位を持っている株式のことをいいます。多くの場合、配当(剰余金)や会社清算時の残余財産を普通株より優先して受ける権利を有する一方、議決権に一定の制限が付された株式のことをいいます。逆に、普通株よりも劣る地位の株式を劣後株といいます。一般的に、優先株が上場されるケースは少なく、事業会社に対する支配規制のある金融機関などが引き受けるのが通常です。
SMBC日興証券「初めてでもわかりやすい用語集」優先株
優先株は普通株ではなく「種類株式」という物に分類されている株式です。
大体は普通株式と同じようなものですが、議決権が制限されている。という部分も特徴として挙げられます。
債券・普通株・優先株を比較した場合

これについては「FIRE最強の早期リタイア術」という本にそれぞれの違いについて記述が載っていましたので、それを参考にさせていただきます。
どのような本か気になる方はリンク画像を下に貼りますので、説明書きをご覧になってみてください。
尚、本書では債券・普通株・優先株のいずれを持つ場合でも、インデックスETFとして持つことを推奨しています 。
また、優先株に関しては「株式と債券を掛け合わせたような金融資産」と表現されています。
支払いの優先順位について
債券・普通株・優先株では、配当や利息の支払い優先順位が異なります。
企業の手元に十分な現金がない場合、支払い優先順位が低いものから未払いとなります。
この場合、最も支払い優先順位が低いものが、「普通株」の配当金になります。そのため、業績が不振になると真っ先に減らされるものとなります。
支払い優先順位を順番に並べると・・・
債券→優先株→普通株
という順番となります。
また、「優先株とは?」という章で述べた通り、「優先株には議決権が制限されている」という欠点がありますが、その分利回りが高く設定されているようです。
価格の変動(ボラティリティ)について
債券・普通株・優先株の違いとしてもう一つ挙げられるのが、「価格の変動(ボラティリティ)」の違いです。
ボラティリティが高い順番に並べると・・・
普通株>優先株>債券
となります。
本書の作者、クリスティー・シェンさんは
「優先株の利回りは4~6%と高めの設定となっているため、ボラティリティを極端に上げることなく利回りを上げられる」
と述べています。
確かに、私も最近は
債券は利回りが低すぎるし、普通株は価格変動がきつい・・・
何か、その間を取ったものはないかな?
と思っていたので、非常に参考になりました。他にも、わかりやすい解説がなされており、投資初心者に様々な選択肢を提示してくれる書籍ですので、是非読んでみてください。