大人から見て小さな買い物でも、子供にとっては大きな買い物だった。
☟本編
子供の頃の浪費
ここでは、小学生~高校生を子供の頃と定義して話を進める。
子供の頃、皆さんはどのようにお金を使ってきただろうか。
中には、お年玉を親に没収されたり、定期的なお小遣いを貰えない、欲しいものがあったら親に相談しなくてはいけない、そもそも金が無いから何も買えない。
といった家庭もあると思う。
私の場合定期的なお小遣いは無いものの、祖父や祖母からお小遣いを貰う場合があった為、幸い完全に自由に使えるお金が存在した。
さて、子供の頃は特に好奇心旺盛。欲しいものがいくつも湧いてくる。見たものが何でも欲しくなる。
特撮ヒーローのベルトとか、ゲーム機、パソコン、食べきれないほどのアイスやお菓子、おもちゃ、はまっているアニメ、通い詰めたゲームセンター、推しがいればそれにお金をつぎ込むこともあるだろう。
子供の頃の浪費で金の使い方を理解する
子供の頃は特に、自分が何を本当に欲しいと感じているかとか、これが本当に必要なのだろうかなんて思考は殆ど思いつかないと思う。
もちろん、気が付く人は気が付くのだが、私は高校生までは気が付けなかった。
というか、手に入れてみないと分からないという経験値不足的なところが大きい(今もそうかもしれない)。
子供の頃に使わないおもちゃを買ってしまったり、クレーンゲームに熱くなってお金を使ったり、推しにお金を使いすぎてしまったり。
そういった経験によって得られる「後悔」がお金の使い方を学ぶのにちょうどよいのではないかと思う。
私の場合はそこまで裕福な家庭ではないので自由に使えるお金は少なかったが、その少ないお金をどう使うかやりくりすることも楽しかった。
そして、お金を貯めてほしいものを買うという体験はとてつもなく嬉しかったことを覚えている。
それらが、今のお金の使い方に影響を及ぼしているとも感じる。
大人になってからの浪費はたちが悪い
私も、現在は浪費を決してしないのかと言われれば、そんなことはない。
しかし、浪費とわかってお金を使えるようになったし、限度もわかる。
だが子供の頃、お金の使い道を考え、使って後悔する。と言う経験がないまま大人になってしまった場合に生まれるのは、
「金を持った大きな子供」
だと思う。
見た目や立場上は大人であるが、お金の使い方に関しては子供と同じ。
そうなった場合、金を持っている分たちが悪い浪費を行ってしまうリスクが高くなると考える。
欲のままに欲しいと思った物を手に入れる。
もちろん、金が余って仕方が無ければそういった使い方も良いと思う。
が、金が余っていない人間がその金の使い方を行えばたちまち預金が0に近づき、一生「金が余る」なんて言うシチュエーションには巡り合えないだろう。
子供の内の失敗と大人の失敗
子供のうちに何かにはまってお金を使うことと、大人になってからはまってお金を使うことでは使う・使える額が天と地ほどの差がある。
また、お金を使える事柄の幅も広くなる。
子供の頃は数千円で良かったものが、大人になると数万円、数十万円と使ってしまえる。
子供の内からお金を使い後悔することで得られる学び。これを持っていれば、不必要な物を購入し、後悔することは防げるはずだ。
しかし、子供の頃のお金に関する経験が無ければ不必要な物に当たってしまう、使いすぎてしまう可能性も高くなる。
そしてその分、今あるお金を献上する羽目になってしまう。
子供の頃に失敗していれば1000円で済んでいたはずなのに、大人になってから失敗すれば数十万円、あるいは数千万円まで失う危険性がある。
取り返しがつかない失敗を犯してしまうリスクがグンと跳ね上がる。
少ないお金でも楽しめること
子供の頃、特に小学生の頃。100円であったとしても楽しく使えることができたことを覚えている。
駄菓子を買ったり、10円ゲームで楽しんだり、大人にとってみたら100円で一体何が買えるんだ?となるのに十分楽しむことができる。
今、同じことをしても、そこまでの幸福感は得られないだろう。
改めて思い出したいのは、小学生の頃の少ないお金でも胸が高鳴るような体験を手に入れることができたあの感覚だ。
あの頃の気持ちと、100円を大金だと思える感性を取り戻せば、人生もっと楽しくなるかもしれない。
さて、あなたの目の前にあるものは浪費かそれとも学びか。
☟今回の記事を関連する記事
☟子供のお金の使い方について(大人でも参考になる)