地元から出られなくなる
無理やり大学進学を目指したのも、今地元から遠い所で働いていることも
直感的に「地元に残ると恐らく今後も外に出ることができない」と思ったからだ。
この場合の「外」と言うのは出身県以外のことを指している。
当時、私はずっと地元に残り続けるのが嫌で嫌で仕方がなかった。
実家に残り続けたくもない。そう思っていた。
なぜ嫌で仕方がないか。と言うのは田舎特有の視野の狭さ・考えの硬さ・凝り固まった人間関係全部嫌いだったからだ。それを近くで見続けてきたからこそ、嫌でたまらなかった。
それから離れるためには「地元から出る」ことが何よりも重要だと当時考えた。
その地元から出るという選択ができたのが「大学進学」そして「就職」と言う節目だ。
これを逃したら、正直もう外には出ることができなかったと思う。
私の地元の場合、高校で卒業すると選択肢は「地元で働く」と言う選択肢がほとんどで県外と言う選択肢は教師からは提示されない。1~3人ほどの人間を除いてほとんどが地元就職だ。
私が当時、その1~3人に入れたとは到底思えない(そこまでの意思は当時なかった)。
だからこそ、大学進学だったのかもしれない。目的は地元から出るだけではない。もちろん学びたい分野もあった。まあ、ほとんどは逃げに近かったのかもしれないけれど。
就職活動でも迷ったが、県内の企業を蹴って今の就職先にした。
だから、今ある自分の状況は、自分で選択したことと運の良さの結果だ。これについては後悔していない。これが、当時の自分にとってベストな行動だったんだ。
地元を出てから思うこと
「地元から出て本当に良かった」
この思いは今後も変わらないだろう。
離れたからこそ・失ったからこそわかる地元の良い所。これも見つけることができた。そして、家族との時間について考える機会もできた。