この記事にたどり着いた方は、学生の方でしょうか?
それとも「働きたくても働けない」そんな思いを抱えた方でしょうか?
今回の記事はそんな方に向けて、
「私が大学生時代にアルバイトを行うまで散々悩んで、悩んで、悩んで結局は約2年経過した」
という話をしたいと思います。
働きたくないけれども金がない。だが、生きれる。安定した生活は脅かされない。
私は、高校生から大学生へ進学するにあたって、家族の元を離れて他の土地で生活することになりました。
大学に進学するお金を工面してもらった私ですが(その時点でかなり恵まれている)、かといって一人暮らしをさせてもらうほど裕福な家庭ではありません。
「自宅から通う金額や時間」と「大学近くの寮から通った場合の金額や時間」
を比べた結果、大学近くの寮に入ることになりました。
家賃は8000円程で、食事つき。食事は別途月1万8000円~2万4000円ほどかかります。
ちなみに電気・ガス・水道費は掛かりません。
寮には寮母さんと清掃の方がおり、今振り返るととても良い環境だと思っています。
親族の方に寮費を負担してもらい、挙句の果てには月2万5000円もお小遣いをもらっていました。
非常に恵まれた環境で大学生活を送らせてもらっていました。
しかし、そんな私ですが、大学入学前からアルバイトをしようかしまいか、ずっと迷ってきた部分もありました。
当時、私の生活環境はアルバイトをせずとも生きて行けるような環境。
しかし、2万5000円の小遣いも、昼食や移動費、教科書代、運転免許取得、サークルの飲み会などの費用がかさめば、遊んでは暮らせない金額です。
貯金を切り崩しながらやってきた部分もありました。
そのため、アルバイトを始めるか始めないかで非常に迷っていました。
正直、働くことから逃げていた
大学1年次
大学1年次の私は当時の環境の変化と授業の忙しさから、アルバイトという行為に消極的でした。
正直、当時は「働きたくない」そう、思っていました(今も変わりませんが)。
新しい土地で新しい環境で新しい住処でこれまで経験したことがないアルバイトのコミュニティに入っていくことが非常に不安だったというのが本心でした。
それに加えて自信の無さもそれに拍車をかけています(笑)。
しかし、今の環境はアルバイトを行わなくても生きて行ける環境でした。
そういった側面もあり、1年目はあれよあれよと過ごしているうちにアルバイト経験なしの大学生が生まれていったわけですねぇ・・・
当時は運転免許の取得や授業の忙しさを言い訳にして、まだ大丈夫。まだ大丈夫。
と自分に言い聞かせながら、同期たちのアルバイト話を聞いていました。
お金に関してはそんなにはありません。
なので○○っていっつも同じ服だよね(笑)。とまで言われるようになりました。
当時の私は「見てくれで金を使うよりもバイトしないでぐだぐだしていた方がいい」と本気で考えていました。
大学2年次
大学2年次になりました。
生活環境は変わっていません。しかし、新しい環境にはある程度慣れ、運転免許取得も完了し、授業にも慣れてカリキュラムが緩くなってきた頃です。
そんな中、私が特に力を入れていたのがサークル活動でした(結構まじめな内容です)。
それ自体は忙しくとも充実した内容を送っていましたが、月の小遣いに対し支出が上回る場面も多くありました。
お金がないから飲み会にも積極的には参加できないですし、新しい服も買えません。
移動費すら惜しく感じるありさまで、
「何とかお金を稼がなくては」
と思った私はアルバイト…
ではなく「せどり」を始めることにしたのです(笑)。
当時は「私なんかがアルバイトをできるはずがない」と思っていました。それに、もう2年生です。さすがにバイトを始めるには遅いのではないか?
とも感じていました。
もう、同期たちの話題と言ったらアルバイトの愚痴や給料の使い道といった話題が結構多いです。
また、初対面の人とも「バイト何してるんですか~?」から始まるパターンもある訳です。
もう、大学2年生と言ったらアルバイトをしているのが「当たり前」。そういう風潮が私の周りではありました。
そういった話題になると何かと肩身が狭いし、劣等感が沸き上がってきます。
「アルバイトを人生で1度もしたことがない」
この一見ちっぽけに見えるようなレッテルが、私の劣等感をより一層引き上げて行ったのだと思います。
当時はスタートが遅れてしまった・・・そういう感覚に陥っていたと思います。
私は何とか新しく始めた「せどり」で月の足りない1、2万円分を賄うようになりました。
大学3年次直前
あと2ヶ月で大学3年生になる頃。
私はアルバイトを始めることにしました。
もう3年生に片足を突っ込んでいる状態で、勇気を出して求人雑誌やネットからアルバイト情報を拾い、少しでも興味があるもしくは楽そうなものに電話をかけていました。
初めての申し込みの際は、非常に緊張してしまい声が震えそうになりましたが、何とか面接までこぎつけました。
そして、それからアルバイトを1年間続けました。
そして、就活を理由にバイトを辞めました。
なぜアルバイトを始めるに至ったのか
一番の理由は、自分に自信が付いた気がしたから。
なぜ自身が付いたと思ったのか?
それは、せどりで月数万円を賄っていた話が繋がってきます。
せどりを初めて半月ほど経ってから、とあることを目標にするようになりました。
それは「毎月5万円程の利益を出す」という目標です。
なぜ5万円か?5万円くらい稼げば「アルバイトしなくても良い」と思ったからです(笑)。ちょっと少ないかもしれませんがアルバイトと同等な訳ですから。
で、その目標は3年生になる直前、2年生の1、2月に達成されました。
喜ばしいことです。これで「アルバイトをしなくても良い」・・・とはならなかった。アルバイトをしたことがないという劣等感はまったく消えやしなかったのです。
しかし、劣等感に加えて目標を達成した時になぜか自信のようなものが湧いてきました。
「自分でさえこのくらいお金を稼げたわけだから、アルバイトもなんとかなるのではないか?」
という意味不明な自信です。
・・・それでアルバイトに応募することにしました。
その目標に到達してなんだか自身が付いた。「俺ごときでも少しお金を稼ぐことができたんだ。だったらアルバイトもやってみていいかもしれない」と。
そんなところです。
そんなことうじうじ考えなくとも初めからアルバイトをやっとけばよかったものを。こうして私は2年間迷っていたわけです。
ですが、私は行動の前にうじうじ考えるたちなので、こんなに遠回りをしました。
なんだかまとまっていませんが、何かで自信をつければ、働けるようになるのかもしれませんね。
しかし、時間だけは早く過ぎてゆきます。
なので、私のように悶々とするのは正直時間の無駄だと思います。また、悶々とするということは自分の中でその結論が出ているのではないでしょうか。
私の場合、それが「アルバイトを行う」ということであっただけです。
あとがき
なぜこんな記事を書いたのか。というと、正直自分のために書きました。
私も大学を卒業し、2022年4月から「働くという行為と戦っている身」となっています(執筆時2022年4月19日)。
この記事は、私が学生当時、初めて働くという行為に踏み切った出来事です。そんな勇気ある当時の思考を振り返ることで、現在の自分へ応援の意味も込めています。
まあ、応援されたいってことは今が辛いということだと思います(笑)。
新しいことを始めることは、ものすごく精神と体力を消耗すると思いますが、この記事を読んでくださった方がまた一歩を踏み出せるよう。陰ながら応援しております。
それでは、また。