※今回はちょっと刺激強めな記事なので不快になる方いらっしゃるかと存じます。申し訳ございません。しかし、自分の心の中にあるモヤモヤを今回文章に落とし込んだ結果で、これは本心です。
貧乏セミリタイア

1000万円以下でのセミリタイアを貧乏セミリタイアと個人的に思っているが、合っているだろうか?
2020年後半の上昇相場に合わせて普及し出したFIRE・セミリタイアと言う単語。
私もその頃に初めてFIRE・セミリタイアという概念を知った。
私と同じような人が何人いたのだろか、同級生も知っていた程だ。相当な数だろう。
「セミリタイア」と言うものは、「FIRE」よりも金銭的なハードルが低い。
1年間の生活費×25倍の金融資産を目指すFIRE。
それに比べて
「セミリタイア」は年間生活費25倍の資産とはいかないが、ある程度の資金を運用。そして利益を享受しつつ足りない費用をアルバイトなどで稼ぐ。
と言う形。
FIREは25倍と言う明確な指標があるのに対し、セミリタイアは定義が曖昧だ。だからこそ、良い意味悪い意味でも誰でもどうにでも言葉の意味を解釈し、歪めることができる。
そこで生まれたのが「貧乏セミリタイア」と言う概念であると思う。
「貧乏セミリタイア」個人的に思うのは
個人的はあまり実行したくない。
そう思ってしまう。だが、今後何年も働き続ける自信はないし、自分以外の原因で仕事を辞めなくてはならない可能性も十分ある。
仕事上の身体的・精神的苦痛から、当時やらざるを得なかった人ももちろんいたはずだ。
仕事が限界だったところにコロナによる副業ブーム・FIRE・セミリタイアブームがやってくる。そしてそれらが貧乏セミリタイアを後押しした。
しかし、その資産額は100~1000万円の間。
概念を知る前には特に貯蓄もしない。投資もしない。節約もしない。家計簿も取らない。
ギャンブルも酒もタバコもやるし、おまけに夢を買う等と意味不明なこと言って宝くじも買う。そういった人もいる。
そういった状態から1~2年と言う非常に短い準備期間でのセミリタイア。
まず節約が習慣化されていないし、少ない資金での生活スタイルも固まっていない。
一時的に起きた「貧乏セミリタイア」ブーム

客観的に見ると、あまりにも衝動的で計画性がない。この言葉に尽きる。
だが本人たちにはなぜか自信がある。自身の行動を肯定したいからの言動なのか、それとも本当に勝算があるのか。それは今でも分からない。
100万円でFIREした人間も動画では「私は節約が得意」と言っていた。
また、ブーム直後、労働自体を馬鹿にし(私も嫌いだけど)、貧乏セミリタイアを手当たり次第に推奨する者もいた。
それだけはなんだか釈然としなかった。
前者に対しては「だったらその資産額はなんだ?」だし、後者に対しては「責任感は一体どこへ?」という心のツッコミが湧いてくる。説明してくれるのであれば問題は無いと思う。
100万円・500万円・900万円・1000万円
私にとってはどれも多い額だ。
しかし、一般的な資産額としては決して多いとは言えない。そして、その額の資産を作るために掛けた時間や情熱・手間は多いものであるとは言えない。
何もかも少ないのにそれに対してこの先ある多くの自由な時間・精神的安定を手に入れることはできるのか。あまりにも、代償が少なすぎるのではないか
その取引は本当に成立しているのか。・・・なんだか、厳しいように感じる。
だけれど、続いている人は続いている。資産額も減っていない人、寧ろ増えている人もいる。情熱を注げるものを見つけ、目標に向かって進んでいる人もいる。
ブームを過ぎ去っても発信し続ける人もいる。
応援したいし興味もある。動画もよく見ている。
しかし、ブーム当初の過激な発言や炎上した物事・人物。私はこれからも恐らく覚えている。
中には資産額を公開しない人もいる。それは正直怪しいと感じてしまうし、個人的に信用もできない。言動も信じることはできない。
本当に釈然としない。
・・・でも、本当だったらちょっと羨ましいなぁ。